無機質でシャープな印象を与える「コンクリート打ち放し」の空間は、近年のデザイナーズマンションやSOHOオフィスで高い人気を誇ります。その美しい表情はシンプルながらも存在感があり、合わせるインテリアによって空間全体の雰囲気が大きく変化するのが魅力です。冷たさを感じさせることもあれば、逆に木やファブリックを組み合わせることで温もりを演出することも可能です。本記事では、打ち放しコンクリートの室内に映える代表的なインテリアスタイルをご紹介します。
ミニマル&モダンスタイル
打ち放しの壁そのものがデザイン性を持つため、余計な装飾を排し、家具もシンプルなラインで統一するのが効果的です。白や黒を基調としたレザーソファ、ガラスやスチールを用いたテーブルは空間の直線美を際立たせます。ブランドではCassinaやUSM Hallerなど、洗練されたモダンデザインが相性抜群です。
ウッド×ナチュラルスタイル
コンクリートの冷たい質感に木の温もりをプラスすることで、居心地の良い空間が生まれます。オーク材やウォールナットのダイニングテーブル、リネンやウールのファブリックソファ、観葉植物などを組み合わせると、北欧インテリアのような柔らかい空気感が漂います。BoConceptやCarl Hansen & Sønといった北欧ブランド家具もおすすめです。
インダストリアルスタイル
打ち放しコンクリートを最大限に活かすなら、あえて工業的な雰囲気を強調するのも一つの方法です。アイアンと古材を組み合わせたテーブルや、キャメルブラウンのレザーソファ、裸電球のペンダントライトなどを取り入れることで、ブルックリンスタイルのインテリアに仕上がります。ヴィンテージ家具との相性も抜群です。
ラグジュアリー&ギャラリー風スタイル
コンクリートの壁を背景に、アートやデザイナーズ家具を配置することでギャラリーのような空間が完成します。ミッドセンチュリーの名作家具、抽象的な大判ラグ、大型のアートパネルなどを合わせれば、ラグジュアリーで洗練された雰囲気に。KnollやArflexといったブランドを取り入れると一層映えます。
まとめ
コンクリート打ち放しの室内は、冷たく無機質に見えがちな一方で、合わせるインテリアによって多彩な表情を生み出せる柔軟性を持っています。モダンにまとめるか、木や植物で温かみをプラスするか、あるいはアートを引き立てる舞台にするか──その選択次第で、住まいはまったく違った印象を放ちます。打ち放しデザインを選んだ方は、自分のライフスタイルに合うインテリアを見つけることで、唯一無二の空間を楽しむことができるでしょう。