快適に“住みながら働く”ために欠かせないチェックポイント。
1. SOHO物件とは?
ジョイライフスタイルで多く扱わせていただいておりますが、まずはSOHO(Small Office/Home Office)とは、
「自宅を仕事場として使う」「小規模な事業を運営する」ための賃貸スタイル。のこと。
フリーランスや個人事業主、デザイナー、エンジニア、カウンセラーなど、
“ひとり仕事”や“リモートワーク”が増える中で益々注目されてきています。
SOHO対応物件は、住宅の快適さ+オフィスの機能性を両立できる点が魅力です。
しかし、住居用マンションと同じ感覚で選ぶと「仕事では使いづらい」という落とし穴もあります。
ここでは、SOHO物件を選ぶ際に欠かせない“設備・インフラ条件”を整理します。
2. 快適なSOHOライフを支える「基本インフラ条件」
① 高速インターネット回線(光ファイバー対応)
リモート会議、クラウド保存、デザインデータ送信など、
高速・安定した通信環境はSOHOの最重要ポイント。
マンション全体で共有ではなく、各戸個別回線(NURO・フレッツ光など)が望ましいです。個別に引き込むのは中々厳しいのが実情ですが、事前に法人契約や固定IP対応ができるかも確認しておきましょう。
② 電気容量・コンセント数
パソコン、プリンター、モニター、照明など、
電源を多く使うワークスタイルではブレーカー容量(30A〜40A以上)が理想。
特に照明演出を重視するデザイナーや映像制作者は要チェック。
壁面コンセントの位置・数も見落としがちなので、内見時に必ず確認をしてください。
③ 空調・防音・照明環境
仕事に集中するための環境づくりも大切。
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エアコンは2基以上(リビング+ワークスペース)あると快適。
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二重サッシや防音ドアなどで静音性を確保。
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昼白色照明+調光機能があると、昼夜で雰囲気を変えられます。
オンライン会議が多い方は、照明位置とカメラ映りも意識しましょう。
3. ワークスペース設計に関わる「空間設備」
④ レイアウト自由度の高い間取り
壁が少なく、家具配置の自由度が高い間取りが理想。
コンクリート打ち放し・スケルトン天井など、“デザイナーズSOHO”では空間に余白を持たせた設計が多く、
打合せスペースやギャラリー的な演出にも向きます。
⑤ 収納・バックヤードスペース
在庫・資料・撮影機材などを扱う人にとっては収納が重要。
クローゼットや納戸、シューズインクローゼットなど、
“見せない収納”で生活感を抑えるのがポイントです。
仕事用機材と生活用品を明確に分けることで、空間に集中感が生まれます。
⑥ 玄関・動線設計
SOHO物件では「来客導線」が重要です。
来訪者がリビングを通らずに打合せスペースに行ける構造がベストです。
玄関の独立性が高い間取り(1階メゾネットや2WAYエントランス)は、
“住まい”と“オフィス”を自然に分けられる理想的な設計です。
4. 事業運営に関わる「設備・条件面」
⑦ 事業登記の可否
住所を事業用として使う場合、「登記可」であるかが重要です。
特に法人契約では「用途地域」や「管理規約」で制限があるため、事前確認が重要です。
登記ができない場合でも、名刺・ウェブ掲載用住所として使用可能なケースもあります。
⑧ 郵便・宅配対応
仕事関連の荷物が多い場合は、宅配ボックス・ポストサイズ・荷受けスペースの有無を確認。
EC販売・クリエイティブ業などでは、1階宅配ボックスの大きさが実務に影響します。
⑨ 駐車場・駐輪場
外出や打合せが多いビジネスでは車・自転車の駐輪スペースも要確認。
特に撮影業・デザイン業では機材搬入があるため、
“建物前に車を一時停車できるか”という現実的な動線確認が必要です。
5. 快適SOHO環境をつくる「+α設備」
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独立洗面台+大型鏡:オンライン打合せ前の身だしなみチェックに◎
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モニターアーム対応壁:作業効率アップ
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バルコニー・テラス:リフレッシュ空間
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防犯カメラ・オートロック:安全性+来客管理に便利
まとめ:SOHOに必要なのは「住み心地×仕事効率」
SOHO物件は、単なる“自宅兼オフィス”ではなく、
「生活」と「仕事」の両立を支える仕組み」が整っていることが理想。
・ 高速ネット・電源・空調
・防音・動線・収納
・登記・配送・セキュリティ
この3要素を満たした物件こそ、長く快適に使える「本物のSOHO賃貸」です。
選ぶときは、“おしゃれさ”だけでなく“働く現場としての実用性”を意識してチェックしてみましょう。