古民家を改装、リノベーションしたCafe「蓮月」大田区池上にプレオープン

古民家を改装、リノベーションしたCafe「蓮月」大田区池上にプレオープン

私が住んでいる、そしてジョイライフスタイルのオフィスのある大田区池上という町は「池上本門寺」という大きなお寺が有る都内でもめずらしい寺町です。

このお寺は、日蓮聖人入滅の霊場としても有名なお寺で、町を見下ろす高台に建てられていることから地元では親しみを込めて”お山”なんて愛称で呼ばれていたりします。

毎夏行われている野外フェス”SLOW LIVE“も定着してくるなどカルチャー発信地としても益々期待されている場所です。

このように池上という町はお寺から成り立ってきた町なため本門寺以外にもお寺の数がとても多く、お寺を中心とした風情のある街並みが残されています。

緑も多く、美しいお庭の御寺の境内や駅前から参道にかけては、池上発祥とも言われる葛餅屋やお煎餅屋などがあったり、散策も楽しめる町だと思います。

雰囲気としては小さな鎌倉・京都といっても良いくらいの素敵な町だとも思っています。

ただ、このような旧い町、寺町の雰囲気を持っているはずの池上なのですが、京都・鎌倉などと違うところはお寺以外の、民家などの歴史的建造物がほぼ姿を消してしまったこと。

池上から馬込に掛けては、旧くは、宇野千代や尾﨑士郎 、川端康成に北原白秋、山本周五郎や三島由紀夫も住んでいた事から文士村と呼ばれています。

そのため日本家屋や平屋の古民家なども多くあったそうなのですが、一部にそういった姿を残してくれているところもありますが、大方、他の町同様、大手ハウスメーカーや建売戸建てにより建て替えが進んでしまっていました。

このように価値のある、可能性のある町である、というアイデンティティが残念ながら住んでいる人達には伝わっていなかったのかもしれません。

そして、この町で最後となるであろう知る人ぞ知る古民家がありました。

それが昨年までお蕎麦屋さんとして営まれていた老舗の「蓮月(れんげつ)庵」

昭和2年に宮大工によって建てられた木造2階建ての建物は、通りを歩いている特に他の街から来られた参拝客の方々などは必ず注視される風情ある内外観の建物でした。

取り壊しの話もでていた中、「この建物は絶対に残さないといけない!!」と頑張られたのがこの町の大切な文化遺産の活用方法を検討するプロジェクトである”池上和文化プロジェクト”の皆さん。

地元に住む、働く有志や地元出身の議員さんなどの協力のもと、何とかこの歴史ある建物が残せないかと度重なるブレスト、会合を重ねた結果、なんと素晴らしい古民家カフェに生まれ変わることになったのです。

古民家を改装、リノベーションしたCafe「蓮月」さん。

まずは素晴らしい店内を見てください。

天井の高い吹き抜けに、

センスの良いアンティーク家具や雑貨なども並べられたインテリア

2階建ての古民家のカフェでは美しい庭を眺めながら至福のカフェタイムが過ごせます。

10月中旬の正式オープンまでは、コーヒー&ティー主体のプレオープン期間だそうですが、おいしいマドレーヌなど一緒にゆったりゆっくりした寛ぎの時間を過ごして頂けます。

こちらは商業的要素の強いカフェとは一線を画し、カフェ本来の持つ皆が気軽に集まり交流を育めるコミュニティの場として機能して欲しいという主宰者の方の強い想いが感じられるカフェです。

今までこの町に足りなかったものがようやく現れてくれた、、との思いを私自身も持つことができましたし、ジョイライフスタイルとしてもこちらを上手に使わせていただいてリノベーションセミナーやイベントなども企画して行きたいと思っています。

スタッフさんの募集もまだされているそうですし、こちらのカフェを運営する輪島さんのブログ池上の古民家「蓮月」徒然日記 ~「蓮月」復活プロジェクト~も是非ご覧になられてみてください。

そして皆様にはこちらのカフェと我が町、池上を訪れて頂きたいと思います。

きっと気に入って頂けけると思っています!

Cafe「蓮月」
東京都大田区池上2-20-11

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