サロネーゼという言葉はすでにお聞きになられている方も多いと思いますが、自宅で趣味を生かした知識や技術を教える教室を主宰する女性たちのこと。と定義されているようです。
ついでにサロンという言葉を調べてみますと、ウィキペディアでは「応接間、談話室など。フランス語で宮廷や貴族の邸宅を舞台にした社交界をサロンと呼んだ。主人が、文化人、学者、作家らを招いて、知的な会話を楽しんだ。」等と記載されています。
元は上流階級の方々が少人数で集まる社交場のことを指していたようですね。
今、このサロンが益々注目されてきているようでして、本日朝のtvの情報番組でも”ご自宅サロン”という特集が組まれていました。
北鎌倉の御自宅でboamesaというお料理とおもてなしのためのサロンを主宰されている方がメインでご紹介されていたのですが、そちらの元に集まられている皆さん、素敵な空間の中でお料理やおもてなしでとても優雅に時間を過ごされている様子が映し出されていました。
お料理教室は以前からあったかと思いますが、こちらもお料理が上手くなりたい、レシピを覚えたいというのは勿論のこと、主宰者の人柄やその方のライフスタイル自体に憧れて通われている生徒さん達が集まられいたもので、サロンはこの進化版のようだと感じています。
主宰者の個性やライフスタイルも多様になり、その個性毎に人が集まり、コミュニティを造られることで多様なサロンが生まれているようです。
発信の仕方もブログやSNS、書籍など色々な方法でされており、PRの仕方も上手だなぁとつくづく感心してしまいます。
このように、サロンはその場の優雅な雰囲気を楽しみたい方々や主宰者の方のライフスタイルに憧れて多くの方が集う場所として確立されているのですが、どのような場所で行われているのでしょうか?
調べてみますとやはりご自宅の1室をサロンにしている方が多いようなのですが、都内では場所を借りて運営されている方も結構増えてきていると思われます。
私達のもとにもあえて店舗では無い場所でこういったサロン系を運営したいという方々の要望が多々寄せられ、お手伝いをしてきた経緯があります。
お料理教室であったり美容系のリラクゼーションサロン、ヨガやカウンセリング、そしてプライベートジムなど。
都内好立地のマンションや戸建てなど、ロケーションや内装デザイン、そして初期費用のリーズナブルさ等を求められて物件をお探しされている方がほとんどです。
ライフスタイルの多様性とスキルに秀でた方々が増えてきた事が要因かと思われますが、特に東京ではニッチな要望を充たす新たなマーケットが有るようです。
ただ、これにも問題点がありまして、実際にそういった内容の利用法を契約上許諾してくれる貸主さんが少ないという事実もあるのです。
これは、マンションなどの管理規約の問題や建物の法規などとも関連し、実質、商業系の施設利用というのが正々堂々と行えないとい理由によるものなのです。
騒音や防犯、風紀の乱れなど他住民の方への配慮は住居を主だった利用法とする物件では当たり前の事だとは思うのですが、内容が問題なく、理解を頂けるものであれば、特に昨今では、築年数も経過し、住居としては高額な賃料で空室がちになり頭を悩ます貸主さんも多々出てきていますので、適した立地に適した空間をこういった利用法に充てて頂くのは理に適ったものだと思うのです。
多様なライフスタイルに柔軟に対応していけるよう私たちもこういった場を提供できるお仕事をこれからもしていきたいと思います。