建築家、桐山啓一氏による岐阜県養老郡における農具倉庫をコンバージョン(使用用途を工事によって変更)した住宅。
家族の気配が常に感じられる空間、料理が好きなので大きなキッチン、閉じこもらない子供部屋、写真撮影の背景になるような白い壁、というクライアントさんからの要望から作られたお家です。
倉庫を撮影スタジオやオフィスに、というのはすでに事例はありますが、住宅にするのは防熱防寒等の観点や予算的にも中々踏み切れないところ。
そこで、限られた予算の中、大きな倉庫の空間はそのまま残してそこに白い箱を配置するような構成とすることで、広いLDK空間、箱の上は子供部屋、箱の中は寝室や水廻りといったように様々な場所ができたそうです。
大きな倉庫を住まいにするという自由で大胆な発想は、現存するありきたりな住まいという感覚の壁をぶち壊す素晴らしい発想だと思います。
用途を変えてあげることで豊かな住空間が生まれたプランですが、活用すべき点は多々ありそうです。
Via:AIRHOUSE 建築設計事務所